こんにちは。
雛人形・五月人形オーダーメイドの専門店、mikoto雛です。
今回は、ライターさんが三島店の店長にスポットを当てた記事を
掲載していきます。
ライターさんから見たmikoto雛がどのように映ったのか
店長がこの仕事に懸ける思いを語ったそうですよ。
雛人形に声を掛けながら愛情を注ぐ日々
-最初に、このお店の成り立ちを教えていただけますでしょうか?
現代表の祖父にあたる方が、人形メーカーを静岡で創業しました。
そこから時代が移ろい、お客様のニーズも様々になってきたところで、
市場で多く流通する大量生産品や海外製のものではなく、
品質が良くアフターケアのできる国産品を中心に揃え、お客様のご希望や個性に
寄り添えるお店を新しくオープンしました。
私もその時に創業メンバーの一人となって、
今はこうして店長を務めています。
-人形に携わるという点では前身の会社から積み重ねがあるのですね。
ちなみにお客様の声にじっくり応えたいという話しがありましたが、
具体的にはどのくらいの時間をかけているのですか?
一般的なお店の3倍ほどの時間はかけているように思います。
お客様のご要望に特定のお品を紹介して買っていただくと言うよりも
「どんな飾りがお好みですか?」「どのような衣装や色合いがお好きですか?」
と、じっくりお話しを伺いながら、お祝い飾りを色々見ていただいた上で
決めていただく事を大事にしているんです。
-なるほど。それにしても店長のお話しからはいつも雛人形への愛情が伝わってくる気がします。
仕事をしている時も、私は雛人形の事を”モノ”とは思っていません。
この子たちを通して大切に思う気持ちはきっと繋がっていく。
そう思って、ふと目に入ると「大切にしてくれる人に出会えるといいね」
なんて声を掛けながら接しているんです。
-想像してた以上にアットホームですね。
私もそういった温もりのこもったメーカーさんから買いたくなります。
それは嬉しいです。
そもそもお店にいらっしゃる方も、皆さん雛人形を大事に思うからこそ
足を運んでくださっていますから、私たちもそれに応えたいんです。
どんなお客様も「大事に思う気持ちは一緒
-お客様のニーズでいうと、従来からあるお店との違いはありますか?
お住まい自体は昔に比べて和室を設ける家が少なくなったり、
デザインも白を基調にしていたり、少なからず変化があると思います。
それに応じて、節句飾りに求めるデザインや人気の飾りも年々変わってきました。
-そう言われてみると、mikoto雛さんのサイトに載っていた雛飾りの中にも
私のイメージとは違って柔らかい色合いをしているものがありました。
そうなんです。最近は淡い色を好まれる方もいらっしゃいます。
ただ伝統を大事にされる方も、形を今風にされたいとおっしゃる方も、
そこへ込められた思いは同じように大事にしたいですよね。
-mikoto雛さんだからこそできる!みたいなことはありますか?
節句飾りを手掛けるお店は数々ありますが、
私たちのような小規模でオーダーメイドを基準とするメーカーだからこそ、
一人ひとりの「こんなふうにしたい」「こうゆう人形を贈りたい」
といったご希望に寄り添えると考えています。
ここで作っているものも、海外にお願いすれば安く大量に作れるかもしれませんが
それは私たちのやりたいことではないんです。
雛人形の魅力は、ご希望のお姿でより長く楽しんでいただくことでこそ伝わる。
そう考えて、良質でオーダーに応えやすい国産にこだわり、購入後の修繕も承りながら
お店を続けているんです。
自分以外の幸せを願う瞬間に立ち会い続けて
-店長さんにとっての、この仕事の魅力や、続けていて良かったなと思うことはありますか?
この仕事の一つとっておきのポイントは、
雛人形って必ず「自分以外の幸せを願っている人」が買いにいらっしゃいます。
多くの方は自分のために雛人形を買うというよりも、
お孫さんだったり近しい方だったりに向けて
「生まれておめでとう」
「健やかに育ってね」という願いを込めて購入されます。
しかも一生に一つだけで贈るものです。
私たちmikoto雛はそうして誰かの幸せを願う瞬間へ常に立ち会わせてもらっているんです。
とても幸せな、かけがえのない仕事だと感じしています。
-素敵なお話しをありがとうございます。
今後お人形さんを見に、お店に行ってみてもいいでしょうか?
もちろんです!
ちょっと変わった表現かもしれませんが、mikotoのお店が
「ハレの日を祝うアミューズメントパーク」みたいになれたらなと
個人的には思っています。入る前のドキドキ、そして実際に触れた時のワクワク。
最終的に楽しんで帰っていただけて、また来たくなるような
エンターテイメントスポットになりたいんです。
-ワクワクする響きですね!
実は雛人形を見に行くって、敷居が高いように感じてたのですが
少し緊張が解けたような気がします。
是非、mikotoの大切なお雛様や大将様へ会いにいらしてくださいね!